金融マーケティングとは何か これがプロの戦略だ! [ソフトバンク新書]



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金融マーケティングとは何か これがプロの戦略だ! [ソフトバンク新書]
金融マーケティングとは何か これがプロの戦略だ! [ソフトバンク新書]

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自叙伝に近い内容かな

著者は外資系金融機関を渡り歩き、邦銀や保険、証券などの国内金融機関にはない貴重な体験を多くされてきたことを文章にて多くの読者に伝えている良書だと思います。
ただ、内容がそこでの気づきや実践した戦略的内容というよりは、在籍した会社の雰囲気や実践したマーケティング戦略の中でもメディア(媒体)戦略部分に特化しており、クロスメディア、クロスチャネルという観点での議論がなかったのは残念。
金融マーケティングとは何か?という題名である以上、もう少し他チャネルの活用や、ITも含めた金融マーケティングのあるべき姿を示してもらいたかった気もします。
金融業界最前線での経験値に基づく、迫力のマーケティング論

今でこそ新聞・インターネット・衛星放送などで花盛りの、金融機関による「結果重視」のマーケティング手法。
ようやく金融機関も「マーケティング=広報」ではなく、「どれだけのビジネス(リード、顧客、収益など)につながったのか」が重要なのか理解し始めたようだ。
しかし、業界に身を置いている人なら、こういったアプローチが90年代前半までは皆無だったことを良くご存じのはずである。

この本は金融マーケティングの最前線で、常に新しい手法を開拓してきた著者によるマーケティング論。
借り物の言葉は一切無く、すべて著者の現場での経験値に裏付けされた視点は迫力があり、一気に読み通せてしまう。
「ああ、こういうことだったのね」と納得するような裏話も全編にちりばめられている。

金融マンや、コンシューマービジネスに関わるマーケターのみならず、
広くビジネスでプロフェッショナルとして成功するための、視点や心構えを学びたい人にも格好の書。

常識を疑うマーケティング発想

1990年にシティバンクでマーケティングを担当し、その後フィデリティ投信、チューリッヒ、
東京スター銀行、現在、ドイチェアセットマネジメントのディレクターを勤める筆者が、
実際に現場で行ってきたプロモーションを中心としたマーケティング活動を
実体験を踏まえながら紹介してくれます。

上記の金融機関を想像すると他の金融機関とは異なったマーケティングをしている事が良く分かると思いますが、
外資系の金融機関として、新規参入し、顧客基盤を拡大していくためには他社と同じことをしていては難しいため、
必然的にそれまで常識と捉えられていたことを打ち破っていく必要が出てきます。

それまで、業界的にあまり行われていなかった「新聞の折込広告」「夕刊タブロイド紙への広告出稿」
「マンガを使った金融商品の案内書」等の活用を積極的に進め、科学的にレスポンスを評価、
結果を検証し、さらなるプロモーションの効果拡大につなげています。

これまで金融機関にはあまりマーケティング的な発想が足りなかったように思います。
横並びの経営も、今や業界再編が繰り返される競争市場となってきました。
顧客を理解したマーケティング発想が必要なのではないでしょうか。

金融機関でマーケティングを担当される方は一度、これまでの業界の常識を疑ってみることを本書から学んでみてはいかがでしょうか。
また、金融機関に限らず業界の常識で染まってしまっているマーケティング担当者にもお勧めです。
金融マーケティングの現場

著者は外資系の銀行、投信会社、保険会社などで金融の
マーケティングに10年以上にわたって携われた方です。

本書を読むと、外資系といえども、マーケティングは
やる気、周りの人々への説得、現場での試行錯誤などが
重要であることには変わりないということがわかります。

本書は著者の現場での体験をもとにして書かれているため
エピソード的な話も多く、読んでいて飽きさせません。
金融マーケティングのみならず、ビジネスでの仕事の心構え
などについても勉強になる内容です。

人々を巻き込みマインドをシフトしてく「実践の軌跡」

私は金融に疎い暮らしでしたが、本書は一気に読み倒してしまいました。本書に出ている手法は、目新しいものではありません。
そもそもコミュニケーションを行う媒体もインターネットが出てきた程度ですし、マーケティング戦略決定後の戦術手法自体は、
むかしからあまり変わらないからでしょう。

それでも私が惹かれたのは、そしてまた著者らが成功を収めたのは、戦略が常に「生活者視線」だったからだ、と感じました。
成熟市場では、仮に画期的商品を産み落とせたとしても、即 Me too.です。


著者の取り組む姿勢は、顧客やパートナー企業が有益になる商品をどのように用意し販売できるかを考え、つねに工夫しています。
そして、いかに効率的に社員みんなの予算を投資し、販売の最前線にいる同僚らを支援できるのかという極めて当然でありながらも誠実な姿です。
マーケといえども実践の場では団体戦ですものね。

本書のなかで、金融商品のホールセール販売においても、リテールを知らずして販売の成功は得られない、というくだりがありました。
これは著者の経験則から導き出した取り組み方のひとつでしょうが、お菓子やカップラーメンなどのメーカーでは常識。
その結果コンビニなどの食・生活品購入の利便性は世界に冠たるものです。

既存の金融ビジネス界では、どうやら生活者視線以外の方向に、向いていたのでしょうか?
そのうち出金はおろか各種支払いや納税までコンビニで出来るようになってしまったばかりでなく、コンビニが銀行を始めました。

金融業にお勤めではなくても充分に参考になるでしょう。
わたくしはとくに、働くということは、職業とは?を考え悩む若い友人に奨めようとおもいます。どの業界か、ではなく己はどうなのか?
もちろんわたくし自身にも、自問自答をするきっかけができました。



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